オンラインサロンを受け皿として用意しておこう

コンテンツビジネスの集大成となるのが、オンラインサロンです。

オンライン講座を受講した卒業生をそのまま流出させずにオンラインサロンを受け皿にしよう。

 

 

オンラインサロンはファンクラブコミュニティ

コンテンツビジネスの集大成であるオンラインサロンをどんなオンラインサロンにするかについて考えていきましょう。

オンラインサロンには、次のようなタイプがあります。

 

  • 教育型(専門スキルやノウハウを提供する)
  • キュレーター型(オーナーの視点、発信を受け取れる)
  • ファンクラブ型(オーナーの情報収集、応援する)
  • プロジェクト型(何かひとつの目的のために集まる)
  • 交流会型(新たな出会い、ご縁をつなぐ)

 

この中でも、「自分自身のファンを集める」タイプであるキュレーター型とファンクラブ型の合体型がおすすめです。

 

コンテンツのファンを集めるタイプのオンラインサロンは、ノウハウを出し切ってしまうと人が離れる傾向にあったり、ノウハウの求心力を維持するのが難しかったりして、1人の継続率が低くなります。

継続率が低いということは、常にメンバーを集客し続けるシステム作りをしなければなりません。

 

その点、自分自身のファンを集めるタイプなら、継続率が高くなり、成功しやすくなります。

 

人が集まるオンラインサロンにするために

USPという言葉をご存知でしょうか。

「Unique Selling Proposition」といって、他社にはない自分の強みを顧客にわかりやすく説明することです。

まずは、自分のどこに求心力があるのかを考えてみましょう。

 

オンラインサロンは「自分自身のファンを集める」ことが重要なので、ここで考えるべき強みはコンテンツではありません。

あなた自身の思考であったり思想であったり、個人的なこだわりをUSPとして考えてみましょう。

 

オンラインサロンに人が集まる理由は主に次の3つです。

 

  • 継続的に何かが学べること
  • 自分の居場所があること
  • あなたに関われること

 

まずは、あなたから何かが学べるからこそ、お金を払ってまで人が集まります。

自分にとってプラスになる何かが学べることは絶対条件です。

ただし、何かが学べるとはいっても、コンテンツではなく、参考になる思考であったり思想であったり、個人的なこだわりなどを意味します。

 

次に、自分の居場所があることです。

スタバが「サードプレイス」をコンセプトにしていますが、これと同じで、人は家と会社だけではなく、もう1つの場所を作りたいという欲求があります。

これを満たす場としてオンラインサロンを活用します。

利害関係のない関係性での居心地のいいオンラインサロンを目指しましょう。

 

最後はもちろん、あなたに関われることです。

あなたのファンだから、オンラインサロンに集まるわけなので、あなたがどんな人か、何を提供できるかが大事になります。

 

これらの3つの満足度を満たす仕掛けを作ることで、息の長いオンラインサロン運営ができるでしょう。

 

参加者の満足度を上げるコンテンツ

オンラインサロンの満足度をあげるためのコンテンツの基本は次の3つです。

 

コンテンツ① あなたならではの定期的な情報発信

オンラインサロンでは月額でお金をいただくことになるので、定期的にしっかりと価値を提供していかなかればいけません。

このとき大事になるのが、自分の価値観で情報発信することです。

あなたのファンにとっては、あなたの思考であったり思想であったり、個人的なこだわりなどは価値あるコンテンツとなるのです。

コンテンツ② あなたと交流できるイベント開催

オンラインサロンは、あなたと関わりたい人の集まりなのですから、関われる場所を定期的に作ることが大事です。

具体的にはあなたと交流できるイベントをだいたい月に1回ぐらい開催するといいでしょう。

リアルな場所での飲み会やイベントは、オンラインイベントよりも距離感が近くなって、より親密な関係性を築くことができます。

しかし、開催地の近くでないと参加できないというデメリットもあります。

遠くに住んでいて毎回参加できない人がいたら、その人の満足度が低下してしまいますので、リアルイベントしか開催しないのはよくありません。

ネットとリアルのイベントを交互にやっていくなどの方法で、参加者みんなが満足できるようなイベントを考えてみましょう。

イベントを開催するときには、メンバーの中からお手伝いしてくれる人にお願いしてみてください。

例えば「皆さんのおすすめのお店を教えてください!」のような感じで、お店を紹介してもらったり、予約をお願いしてもいいでしょう。

協力してもらうことで、参加者に居場所ができるのです。

お客さんから当事者になることで、居場所を求めて参加している参加者の満足度が上がります。

コンテンツ③ お得な割引サービスやサイン本プレゼント

物理的なメリットとしてプレゼントを配るのもよいでしょう。

具体的には、自分が出版した書籍を無料でプレゼントするところからはじめるのをおすすめします。

レビューを書いてもらうこともできるので一石二鳥です。

他にも、新たなオンライン講座を立ち上げたときは、オンラインサロンメンバーは割引で受講できるようにしたり、セミナーに無料で招待したりなど、金銭的なお得感をオンラインサロンメンバーに提供することでお得感を感じてもらえます。

 

お得感を感じてもらえる金額設定を考える

月額課金ビジネスは、金額設定を間違うと致命的な痛手を受けます。

オンラインサロンの参加者が払うお金は、最初に1回だけ支払う入会金と月額の料金です。

 

入会金は無料にしてもいいのですが、無料にしていると気軽に退会と入会を繰り返す参加者が出てきてしまいます。

入会金の設定をしておくことでこれを防ぐことができます。

 

月額課金ということは、毎月継続するかどうかジャッジされるということです。

毎年12回、「継続しようかな? どうしようかな?」とジャッジされるときに、金額に見合う価値を提供していると思われなければいけません。

 

オンラインサロンの会費は、月3000円くらいを目指しましょう。

月3000円で25人、これがクリアしなければいけない最低ラインだと思っています。

この人数がいれば、年間に90万円の収益が上がります。

この金額を、次回の書籍の著者購入に回すことで、年間に1冊は出版できる環境を手に入れることが可能です。

だからこそ、第一段階目としてこの金額と人数を目指しましょう。

 

月3000円の会費に見合う価値を考えてみましょう。

何を提供すれば月3000円分満足してもらえるのかということです。

価値を考えるときは、必ず参加者目線で考えます。

とはいえ、参加者の人達はあなたのことが好きで入会しているわけですから、そこまでシビアに考えなくてもよいです。

ただし、ナメて考えることだけはしないようにしてください。

価値判断を甘めに考えることとナメてかかることは、全く意味が違います。

また、人数が増えてきたら、内容を見直すタイミングです。

参加者と一緒に反省会のようなものを開き、運営の方針を一緒に考えていくのもいいと思います。

 


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