SNSの普及により、誰でも情報発信をすることができるようになり、自分のブランディングやお客さまのニーズ調査などが格段にしやすくなりました。
これは、個人でビジネスを展開していく上で、非常に重要なことなのです。
SNSの普及で自分らしさが価値になった
せっかく作ったコンテンツ自体には自信があったとしても「でも、同じようなことを教えている人がもう既にいるしな……」と考える人も多いはずです。
でも、安心してください。
あなたのコンテンツは、あなたにしか発信できない、あなただから発信できる唯一無二のものなのです。
その理由は、「あなたらしさ」にあります。
SNSがインフラになった現代では、自分らしさが価値になる時代です。
コンテンツに自分らしさという価値を乗せることで、あなたのコンテンツは唯一無二の存在になります。
ツイッターやFacebookなどのSNSが普及したことにより、アカウントを取得すれば、誰でも簡単に情報発信できる時代がきました。
その結果、一見同じように見える商品でも「どんな人から買うのか」「どういう経験をした人から買うのか」ということが価値になったのです。
つまり、コンテンツビジネスを行う側からすると、SNSを利用したブランディングは必須ということになります。
まずは、SNSで有益な情報を発信しながら、ファンを増やしましょう。
あなた自身のファンになってもらうことが、コンテンツの価値になっていきます。
「芸能人でもないのに、そんなの無理だよ」という人もいますが、本当にそうでしょうか。
インフルエンサーと呼ばれる人の多くは、SNSだけで有名になれています。
SNSを活用してしっかりと情報発信し続けることによって、ブランディングして有名になっているのです。
では、SNSでどんな投稿をしたらファンを作れるのかを考えてみましょう。
キーワードは「自分らしさ」です。
SNSには、規約以外の制約はありません。
こういう投稿をしなければならないとか、いいね!をいっぱいもらわなければならないなどといった決まりはないのです。
だから、自由に情報発信をしましょう。
自分と似たようなジャンルで情報発信する人がいたとしても、あなたとは別人です。
別人である以上、プロフィール写真の見せ方から、文章の書き方まで一緒なはずがありません。
投稿の言葉尻に力強さを感じさせる書き方もあるだろうし、優しさを感じさせる書き方もあるでしょう。
そういうひとつひとつが差別化につながっていきます。
大切なことは、自分らしく情報発信をするということです。
凄いだけの人は近寄りがたい
自分らしさにもつながるのですが、SNSで人気者になる秘訣は「長所で尊敬されて、短所で愛される」ということです。
いい情報やためになる情報ばかりを投稿している人のアカウントは学びが多くてフォロワーが増えますが、人間的に隙がなくちょっと近寄りがたくなってしまう傾向にあります。
もちろん、有益な情報を発信して尊敬されるのは大事なことですが、発信の中に少しだけ短所を織り交ぜることで、親近感を持ってもらえ、愛されるようになります。
ちょっとした失敗談やドジな話を少しだけ混ぜてみてください。
「財布忘れてきちゃった」「迷子になっちゃった」のような些細なことで構いません。
こういった自己開示をすることで人間味が出て、身近に感じてもらい、益々好きになってしまうというのがフォロワーの心理です。
長所で尊敬され短所で愛されるというのは、このSNS時代ですごく重要な要素だと思います。
ついつい、有益で学びが多いツイートだけをしたい、かっこいい自分を見せたいと身構えてしまいがちですが、こういった要素を盛り込んだ方がよいということを覚えておきましょう。
何だってとことん突き詰めれば「強み」となる
コンテンツは、「そこに需要があるか」という視点も大事なのですが、何より自分の好きなテーマにするべきです。
自分が好きなことだからこそ、どんどん突き詰めることができますし、どんどん突き詰めた結果、最終的にはそれが強みとなります。
自分が好きなことは、自然と熱がこもります。
よくブログやSNSで発信しても読まれないという人がいます。
その理由は、記事に熱量がないからだと私は考えます。
逆にどういうブログが読まれているかを考えるとわかりやすいですが、面白いブログというのはやはり熱量が高いです。
そのコンテンツに対する想いであったり、パワーややる気であったり…そういう熱量が高い方が、読んでいて面白いというのは、誰もが感じたことがあると思います。
書き手のそういった熱量は読み手にも伝わります。
発信者が、内心「気分が乗らないなぁ」と思いながら情報発信していると、どうしても熱量が下がっていきます。
好きなことで、熱量が高い情報発信をしていきましょう。
あと、常に情報発信は早いもの勝ちという面もあります。
なんだって第一人者は強いです。先行者利益というやつですね。
後から参入して地位を獲得するためには、差別化が必須です。
前述したように、人柄やキャラクターで差別化することもできますが、切り口を変えるという方法もあります。
切り口を変える方法はいくつかありますが、わかりやすいのは「ターゲットを変えてみる」という方法です。
既に同じテーマで発信している人が起業家に向けて発信しているなら、あなたは主婦向けや会社員に向けて発信してみるなどターゲットを変えることによって、同じテーマのコンテンツでも差別化できます。
これが切り口を変えるということです。
切り口が違えば、ライバルがたくさんいる中にもスルッと入っていくことができます。
むしろ、先行者を追い抜くことも可能です。
最後にブランディングは徹底すること、続けることも大事です。
発信内容をコロコロ変えてると、まわりから「あの人何なんだろう」と思われてしまいます。
一貫してずっと繰り返すことによって、見る人に「このテーマといえばあなた」という印象を自然に刷り込んでいきます。
そして、この刷り込みができてはじめて、ブランドは確立します。
切り口を絞って好きなことを情報発信し、それを継続してブランディングをしていく。
この流れで、あなたが唯一無二の存在になっていきます。
あなたから学びたいと言わせられるか
あなたのコンテンツを選んでもらうために、もうひとつ大事な要素があります。
それは、あなたから学びたいと思ってもらうことです。
何かを学ぶなら、その道の専門家から学びたいのは当然です。
そのために必要なことは、資格や経歴の取得ではありません。
もちろん、あるに越したことはありませんが、同じような資格や経歴を持つ人が、他に現れるかもしれません。
専門家として見てもらうためには、オンリーワンやナンバーワンの存在になる必要があります。
ナンバーワンは難しくても、オンリーワンになることは可能です。
というか、オンリーワンの存在になれば、あなたしかいないカテゴリで常にナンバーワンの存在になれます。
オンリーワンの存在になったら、今度は専門家としてブランディングしていく必要があります。
専門家としてブランディングするためには、商業出版が一番です。
自分でオンリーワンの土壌を作って○○評論家と名乗ったとしても、「ただ自分でいっているだけでしょう?」と思われて終わりということもあります。
そこで重要になってくるのが、メディアの後ろ盾を得るということです。
ラジオやテレビもいいのですが、自分で出たい時に出られないという欠点がありますので、私は専門家としてのブランディングは商業出版からはじめることをおすすめします。
理由はいくつもありますが、まずはコンテンツを使いまわせるからというところが大前提です。
もう1つは、商業出版の持つ権威性です。
出版をしたことがあるというと、途端に凄い人だ、この人は専門家だとまわりが思ってくれます。
この時に注意して欲しいのは、ブランディングのために出版するなら、商業出版でなければいけないというところです。
自費出版には、全くブランディングの価値がないと思ってもらって構いません。
商業出版は、出版社の人間が「このコンテンツは書籍にする価値がある」と思ったという証です。
この認定は、第三者からのコンテンツの価値の認定になります。
自費出版は、お金さえ払えば誰でも出版できるわけですから、第三者からの認定になりません。
自費出版にはブランディングの効果がないというのは、こういった理由からになります。
「そうはいっても、簡単に商業出版なんてできるわけないじゃない」と思ったかもしれません。いえ、実は出版はそんなに難しいことではないのです。
この辺りのことは、長年出版の世界で生きてきて、数百人の著者をデビューさせて、千冊以上の書籍を出版してきた私が断言します。
あなたから学びたいと思わせるために大事なことをいくつかお話ししてきましたが、最後に伝えたいのは、結局は人間性が大事だということです。
書籍のような文字情報だけで学ぶ時代は、コンテンツ力が何より大事でしたが、今は動画やSNSの時代です。
これらで学ぼうとしたとき、人は人間性を重視するようになります。
特に動画講座では、話し方や振る舞いが情報として入ってきます。
どんなに書籍やブログで取り繕っていても実際の声や話し方が入ってきたときに「あ、この人ちょっと違うな」とか「この人ちょっと合わないな」とか感じてしまうことがあれば、その先にはつながりません。
こういったミスマッチを起こさないためには、人間性を高めるのも大事ですが、あまり無理して取り繕わないことも大事です。
SNSでは、いくらでもかっこつけられます。
よく見せようとして、自分を出さずに無理してしまうと、実際にオンライン講座やオフラインで接点ができたときに、悪い方向にギャップを感じさせてしまうことがあります。
間違った見せ方でどんどんファンが増えてしまうと、ずっとそれを演じ続けなければいけません。
自分らしさは大事です。
自分らしく発信する中で、あなたの人間性に共感してくれるお客さまに見つけてもらえればいいと思います。
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