自分が作るべきコンテンツが決まったら、持っているノウハウを体系化し、想定通りのコンテンツに仕上げていきましょう。
コンテンツを作るだけでなく、それを作った人としての自分のプロフィールも作るようにしてください。
ノウハウを体系化してコンテンツにする
コンテンツのコンセプトが決まったら、具体的なコンテンツの作成に取り掛かりましょう。
まずはコンセプトにのっとって、持っているノウハウを体系化して、コンテンツにする作業です。
具体的には、ノウハウの全体図を描く作業を行います。
いきなり思いつきでオンライン講座を作ってもうまくいきません。
まずは全体を把握して、順序立てて、組み立てていきましょう。
コンテンツに仕上げるのは大変な作業ですが、最初から完璧に作る必要はありません。
何度も試行錯誤を繰り返し、ブラッシュアップして、求められるコンテンツに仕上げていきましょう。
そういう意味では、途中で内容を差し替えができるオンライン講座は理想的な商品と言えるかもしれません。
では、コンテンツに仕上げていく手順について説明します。
まず、ノウハウを体系化する上で重要なことは「ゴール設定」です。
ノウハウが身につくだとか、習得できるだとか、そういうことではなく、「結果、あなたはこんな状態になりますよ、こんな状態になれますよ」といったゴールを設定してください。
人はノウハウにお金を出すわけではありません。
そのノウハウを手にした結果、手に入れられる状態にお金を出すのです。
ですから、ゴールの状態が魅力的であればあるほど、受講料を高く設定できますし、集客もしやすくなります。
ゴール設定がしっかり設定できたら、今度はゴールに到達するための手順を考えていきます。
何をどの順番でやっていくのかということを順序立てて考えていきましょう。
ただ順番に羅列するのではなく、これをやったら、次はこれ、そしてこれ、という感じで、段階的にステップアップする道筋を作ります。
ノウハウは一気に習得できるわけではないし、理解しやすい順番も大事です。
あとは、次の階段に上がるときのクリアの条件をしっかりと明示することも大事なポイントです。
条件を満たして、1歩1歩着実にクリアしていくことを読み手に意識づけることが重要です。
条件は、できれば数値化してあげてください。
数値化できるクリア条件がない場合は、チェック項目などを書いてあげるといいと思います。
「これはできてますか?」のようなチェック項目を出してあげて、これがチェックできたら、次に行きましょうというような形で進めていくとよいでしょう。
あとは読み手が悩まないように決め打ちすることも重要です。
コンテンツを作り手としては、ある程度、読み手に選択肢を与えたい気持ちもわかりますが、読み手としては、迷う要素がないほうが安心します。
例えば、「サイトを作りましょう」と読み手に教えてあげるとき「サーバーの会社はどこでもいいので好きな会社を選んでくださいね」というより「この会社のサーバーで作りましょう」と決め打ちしてあげる方がいいのです。
そうすることによって、読み手は迷わずにどんどん次に進めます。
このスピード感が読み手のテンションを上げるので、どんどん作業がはかどります。
選択肢があればあるほど、読み手は躊躇して手が止まってしまうので、迷わせないというのは、ポイントです。
最後に、読み手は、「ん?」と疑問に感じるところが出てきたら、そこで手が止まってしまいます。
作り手が思っているよりずっと些細なことで、「なんでこうなるの?」と感じて止まってしまうので、コンテンツを作る際は「なぜ? なんでこうなるの? どうしてこんなことしなきゃいけないの?」と、自問自答しながら自分のコンテンツをチェックするようにしてください。
少しでも疑問に感じそうなところは、先に全部回答してあげて、疑問をつぶしておきましょう。
コンテンツができあがったら、想定する読み手と同じようなスキルレベルの人に、見てもらってください。
些細なことでも、疑問に思ったことがあれば全部教えてもらいましょう。
その人が躓くところは、きっと読み手も躓くはずです。
自分だけで作って、自分だけでチェックしてしまうと、独りよがりなコンテンツができあがってしまいます。
第三者にチェックしてもらうことで、よりよいコンテンツに仕上がります。
コンテンツを語るにふさわしいプロフィールを作ろう
コンテンツができあがったら、次にあなたのプロフィールを作ります。
プロフィールはコンテンツの内容と同じくらい重要です。
コンテンツで何かを学びたいと思っている人は「誰から学ぶのか」ということを重要視しています。
ネットが発達するにつれ、その傾向は顕著になっています。
あなたがこのコンテンツを語る資格、このコンテンツを発信する理由が伝わるプロフィールを作成しましょう。
人は専門家や実践者の話を信用します。
場合によって、専門家の話を聞きたいときもあるし、実践者の話を聞きたいときもあります。
例えば自分がガンになったときを想像してください。
お医者さんから専門的な話を聞きたいのはもちろん、闘病して克服した人の体験を聞きたい場合もあるはずです。
どちらがよいというのはありません。
専門家としてコンテンツを作るのか、実践者としてコンテンツを作るのかによって打ち出し方も変わってくるということです。
自分のコンテンツのテーマではどちらがよいのかを決めて、それに見合ったプロフィールを書いてみてください。
名前の前には、「肩書き」をつけます。
肩書きは、検索されるようなものをつけるのが基本です。
オリジナリティーを出したい気持ちからよくわからない造語で肩書きをつける人もいますが、これはおすすめしません。
よくわからない肩書きは、その肩書きを認知してもらうための告知活動をしなくてはなりません。
オリジナリティーのある肩書を使う場合でも、せめて一般用語でテーマを表す単語と専門家を表す単語の組み合わせにとどめましょう。
肩書きが思いつかないなら、同業者の肩書きをチェックしてみてください。
同業者がテレビやネット記事に出たときの肩書きをチェックします。
そこに出てる肩書きが、その仕事をしている人をメディアが呼ぶときに使う言葉です。
肩書きが決まったら、プロフィールの文章を書いていきます。
プロフィールとは、自分のことを客観的にストーリーにして書いた文章です。
注意点としては、凄い人に見せようとするあまり、行き過ぎてしまうことです。
ときどき「あんた何様?」といいたくなるようなプロフィールを書いてしまう人がいるので、気をつけてください。
もうひとつ気をつけるポイントは、「人生の全部を書く必要はない」ということです。
今回提供するコンテンツを教えているのがあなたである理由や裏づけになる部分のみをプロフィールに書いてください。
つまり、コンテンツに直接関係ないことは蛇足だということです。
プロフィールを読んで、「あっ、こういう専門家だからこういうコンテンツを作れたんですね」「こんな経験があるからこのコンテンツができたんですね」と思われる項目のみを抽出して、プロフィールを組み立てましょう。
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