キャンペーンで集めたリストを使い倒す
無事に商業出版ができたのですから、書籍の販促活動も行いながら、本来の出版の目的である自分のビジネスを加速させられるようにしていきましょう。
まずは、書籍の販促活動として行ったAmazonキャンペーンで集めたリストを使って、ビジネスを加速させていく方法です。
キャンペーンで集めたリストは、自分のビジネスのプロモーションに使えるでしょう。
用意していたバックエンド 商品をセールスして、一気に商品を売るという発想もありですが、せっかく出版することで集めたリストを、たったそれだけのために使用するのは少々もったいないです。
定期的なキャンペーンを行うなどして、自分の読者との接触頻度を高め、固定客(ファン)になってもらえるような工夫をしていきましょう。
ときどき有益な情報を発信して、せっかく書籍を通して作った信頼関係が薄れていかないようにしてください。
書籍を方々に献本してビジネスを加速させる
書籍を献本することで、ビジネスの加速を狙うこともできます。
書籍の献本先として候補によく挙がるのは、メディアや商工会議所、そしてセミナーの参加者です。
メディアの場合は、雑誌やテレビの制作会社、あるいはタウン誌、業界紙を制作している会社などがあります。
会社ではなく人に向けて献本する場合は、書籍の売れ行きに影響しそうな著名人や、業界の有名人、あるいはメディアで執筆しているライターや編集者に献本するという方法もあります。
しかし、献本にもマナーがあります。
ある日突然書籍を送ってきて、「よければ、私の書籍を紹介してください」という人もいます。
でも、どんな義理があってそんなことをしなくてはならないのかを考えてみて欲しいです。
自分の著書が無料で手に入るのだからと、紹介してくれて当然という態度をする人もいます。
いいことをしたつもりでいるのかもしれませんが、受け取った側は迷惑に感じることもあるのです。
いきなり送りつけることはもちろん、「献本したいので発送先の住所を教えてください」などと、突然メールを送るのもやはり失礼です。
失礼だと思われず、自分の書籍を取り上げてもいいと感じてもらえるようにするには、プレゼント提供が効果的です。
読者プレゼントとして無料で書籍を提供するので献本させて欲しい、もしくは取材をしてもらいたい……。
このように、相手にもメリットがあるような伝え方ですれば、全員ではなくても話を聞いてくれる人はいるはずです。
実用書の場合は、商工会議所向けに献本するのも効果的です。
例えば、ネット集客の方法について書かれた書籍であれば、それを必要とする人たちは、何か自分でビジネスをしている人たちです。
商工会議所に集まる人たちの多くは経営者。
要するに、自分でビジネスをしている社長や個人事業主たちがいる場所に献本してはどうか、という話です。
商工会議所の他には、観光協会や倫理法人会、守成クラブなどもあります。
著者の中には、セミナーに参加してくれた人にプレゼントしている人もいます。
セミナーの参加者に購入してもらおうとする人もいますが、既にセミナー料金を支払ってきてくれた人たちに、さらに追加でお金を出させようとするのは、あまり見栄えもよくないものです。
もし、無料でプレゼントするという形を取りたくないのであれば、書籍を購入してくれたら、セミナー料金から書籍代をキャッシュバックするという方法もあります。
実際は無料で書籍をプレゼントしていることになるのですが、金銭の授受が発生することで、お金を出して購入した感覚やお金を払ってもらった感覚が得られ、お互い満足するケースもあります。
書籍の読者を集めてコミュニティを作ってみる
書籍を購入してくれた読者から成るコミュニティを作り、そこを起点にビジネスを加速させていく方法もあります。
よくあるのは、サポートコミュニティです。
書籍ではわからないところがないように丁寧に解説する必要がありますが、丁寧に解説しても、実践する途中で不安になってしまいアドバイスを受けたくなる読者は一定数います。
また、1人だけではなかなか継続できないので、コミュニティの中で一緒にやりたいという読者もいます。
そういった欲求を持っている読者のためにサポートコミュニティを用意し、コミュニティ運営をしながら、自分の実利につなげることも可能です。
最近ではオンラインサロンが人気ですが、読者をオンラインサロンに誘導し、次回本が出版された時には、メンバーにプレゼントするというやり方は、メンバーから喜ばれファンもできます。
また、実践会などを開催する方法もあります。
読者の中からリーダーを募り、全国組織化や協会ビジネスを狙うことも可能でしょう。
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